囚われた国家

  • 2020.05.27 Wednesday
  • 00:00

 

「猿の惑星:創世記(ジェネシス)」のルパート・ワイアット監督が地球外生命体に支配された近未来の地球を舞台に贈るSFサスペンス。侵略者の傀儡政府によって監視社会と化したアメリカで、自由のために徹底抗戦を繰り広げるレジスタンスの戦いの行方を描く。出演はジョン・グッドマン、アシュトン・サンダーズ、ジョナサン・メジャース、ヴェラ・ファーミガ。

 

2027年、シカゴ。地球外生命体による突然の侵略から9年。アメリカ政府は“統治者”と呼ばれるエイリアンの傀儡と化し、人々は徹底した監視の下に置かれていた。貧富の差はかつてないほど拡大し、自由を求める人々によって秘かにレジスタンス・グループが結成されていた。彼らは市内スタジアムで開催される統治者による団結集会を狙って周到な爆弾テロを計画していたが…。 (C) allcinema

 

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前情報無しで見始め最初は「エイリアン vs 大衆」のドンパチやらかすSFアクションかと思っていたら実際は、「エイリアンからの侵略を受け入れた政府 vs それに抗うレジスタンス」の物語でしたね。早々にその構図が理解ってからは俄然手堅いハードSFとして見ごたえがあった。渋い。市民は芋虫のようなキモいGPSを体に埋められ逐一飛来するドローンで行動を政府に把握されている超監視社会の中で、レジスタンスたちは伝書鳩で連絡を取り合ったり、闇医者がGPSを取り除いたりと、前時代的でアナログな方法に回帰している対比が面白かった。計画を遂行していく過程は手に汗握ってたまらない。

 

 

 

バニシング

  • 2020.05.08 Friday
  • 00:00

 

スコットランド沖の無人島で3人の灯台守が忽然と姿を消した実在の未解決事件をヒントに、絶海の孤島で思いもよらぬ事件に巻き込まれていく3人の男たちの運命を描くクライム・サスペンス。主演は「エンド・オブ・ホワイトハウス」「ハンターキラー 潜航せよ」のジェラルド・バトラー、共演にピーター・ミュラン、コナー・スウィンデルズ。監督は「THE KILLING/キリング」などのドラマ・シリーズの演出を手掛け、本作が長編劇映画デビューとなるクリストファー・ニーホルム。

 

スコットランドのはるか沖合、絶海に浮かぶ無人島アイリーン・モア島。ここにトマス、ジェームズ、ドナルドの3人が灯台守としてやって来る。彼らはこれから6週間にわたって、周囲から隔絶されたこの島で共同生活を送らなければならなかった。それは静かで退屈な日々となるはずだった。ところが嵐が過ぎ去った朝、ドナルドが難破したボートと倒れている男を発見する。急いで駆け寄ると死んでいると思われた男が突然襲い掛かり、無我夢中で抵抗したドナルドは、男を殺してしまう。動揺する3人が積み荷の木箱を確認すると、中には大量の金塊が詰まっていた。思いがけない事態に、これを3人だけの秘密にして、金塊を自分たちのものにしようと企むジェームズたちだったが…。 (C) allcinema

 

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1900年に実際に起きた灯台守3人の未解決失踪事件をベースに脚色された本作。望まない来訪者との牽制し合う会話にヒリヒリする。あんなギョロ目で凝視され続けたらおしっこ出ちゃうな…。

 

 

縄で頭を締め付ける海賊の拷問エピソードがフリとして後に効いてくるのが良いですね。行けー!ゴーゴー!と思いました。それぞれの猜疑心が膨らんでいく後半から非常に暗澹たる思いが満ちたまま尾を引く結末まで、未解決事件の一つの仮説としてサスペンス的でしっくりきました。


 

 

エスケープ・ルーム

  • 2020.05.06 Wednesday
  • 00:00

 

何者かの招待によって集められた6人の男女が、様々な死の罠が仕掛けられた密室“エスケープ・ルーム”で、協力してパズルや暗号を解き、脱出を目指すサバイバル・サスペンス・ホラー。監督は「インシディアス 最後の鍵」のアダム・ロビテル。

 

とある高層ビルの待合室に集まったのは、謎の送り主から受け取った招待状に応じ、賞金1万ドルが懸かった体験型の脱出ゲームへの参加を決めた、年齢も職業もバラバラな6人の男女。リラックスしながらゲームのスタートを待っていた参加者たちだったが、その中の一人が待合室の外に出ようとしたところ、いきなりドアノブが外れ、待合室から出られなくなってしまう。全員が閉じ込められたことに気づくや、部屋の温度が急上昇する。突然のスタートに動揺しながらも、協力して脱出の手がかりを探す参加者たちだったが…。 (C) allcinema

 

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謎のボックス型招待状を受けとる諸星大二郎的始まり方をする今作。ソウ以降、雨後の竹の子如く量産されハードルが雲を突き抜けてバカ高くなったデスゲームものですが、これがなかなか面白かった。『CUBE』や『ソウ2』からゴア描写を排除してライトな方向に振り切ったエンタメの様でずっと楽しい。お約束の参加者同士の疑心暗鬼による軋轢や、CUBEやソウシリーズは各人のゴアゴアな死に様を見てヒーヒー仰け反るのが楽しみの一つだったりしますが(エグい死に様を見られない中でも、オーメン2を思わせる池ポチャはゾクゾクして良かった!)、今作は一部屋一部屋の美術が凝っていて洒落ているのが見ものであり僥倖でした。逆さまの部屋良いね〜。続編もありそうで楽しみです。

 

 

ハーフ・オブ・イット:面白いのはこれから

  • 2020.05.01 Friday
  • 00:00

 

デビュー作「素顔の私を見つめて…」で注目を集めたアリス・ウー監督が15年ぶりにメガホンをとった、Netflixオリジナルの青春恋愛映画。

 

アメリカの田舎町で暮らす中国系の女子高生エリーは、内向的な性格で周囲となじめずにいた。頭脳明晰な彼女は、同級生の論文を代筆して小銭を稼いでいる。そんなある日、エリーはアメフト部の男子ポールからラブレターの代筆を頼まれるが、その相手は彼女が密かに想いを寄せる美少女アスターだった。1度は拒否するエリーだったが、家庭の事情でお金が必要になり、仕方なく代筆を引き受ける。 (C) 映画.com

 

Netflix配信

 

メインとなる3人が優しくて、でも愚かで人間臭くてとても魅力的でした。ラブコメがベースにありつつ、LGBTや人種差別にも触れ、田舎の閉塞感の中で将来へのゆらぎに悩む青春映画でもありテーマが多岐に富んでいてとてもスマートな作品で良かった。アジア人蔑視を受けているエリーが学芸会をきっかけに皆に受け入れられる描写、作中の映画のワンシーンが後の伏線に効いてくるベタな列車への並走…涙腺がガバガバに何度なった事か。アスターがエリーを連れて行った秘密の場所で仰向けで水面に浮かぶ二人の水鏡の画は本当に綺麗だったな。ポールはバカだけど純粋で差別を好まない家族思いの優しい男だし、アスターは容姿が整っていて教養もあり周りからは聖人君子のように思われていても、人並みに嫉妬の感情は出るし将来に不安も抱えていて、自ら吐露するように普通の女性だった。思うようには行かない人生だけど、この先3人の進む道に光あれと思わずにはいられなくなる心洗われる傑作でした。

 

 

ヴィランズ

  • 2020.04.29 Wednesday
  • 00:00

 

「IT イット」シリーズのビル・スカルスガルドと「イット・フォローズ」のマイカ・モンローが主演を務め、恐ろしい夫婦の家に侵入してしまった強盗カップルの運命を描いたホラーコメディ。

 

強盗を繰り返してきたミッキーとジュールスのカップルは、新たな人生を始めるべくフロリダへ向かっていた。道中で車が故障したため、2人は別の車を手に入れようと近くの家に侵入するが、その家の住人夫婦は何故か笑顔で彼らを迎え入れる。実はこの夫婦には、恐ろしい裏の顔があった。

 

夫婦役にテレビシリーズ「バーン・ノーティス」のジェフリー・ドノバンと「ポゼッション」のキーラ・セジウィック。 (C) 映画.com

 

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コメディなのかシリアスなのかちぐはぐな展開でとっ散らかったまま終わってしまいました。強盗に入った家の住人が実はヤベー奴だった話は『ドント・ブリーズ』がよぎりますが、こちらの強盗はボニー&クライドを100倍薄めたようなノーフューチャーなパッパラパーな男女で悲壮感皆無なので何をやってもうまく行かずコミカルさが滲み出る故面白くなりそうだったのですがハマらず…。ピンチを覚せい剤で切り抜けるシーンは面白かった。ピエロではないビル・スカルスガルドを見られるのは新鮮。

 

 

ジェイコブス・ラダー

  • 2020.04.24 Friday
  • 00:00

 

1990年のティム・ロビンス主演作「ジェイコブス・ラダー」をリメイクしたサイコスリラー。

 

アフガニスタンで兄を亡くしたジェイコブは、現在は退役軍人病院の外科医として成功し、愛する妻子にも恵まれて悲しみを乗り越えつつあった。そんなある日、彼は見知らぬ男から、兄が生きており他の退役軍人たちとともに地下シェルターで暮らしていると告げられる。その日から、ジェイコブの身に様々な異変が起こるようになり……。

 

「パーフェクト・ガイ」の監督テビッド・M・ローゼンタールと主演マイケル・イーリーが再タッグを組んだ。ヒューマントラストシネマ渋谷&シネ・リーブル梅田で開催の「未体験ゾーンの映画たち2020」上映作品。 (C) 映画.com

 

全編に漂う薄気味悪さとビジュアルでカルトな作品として誉れ高い『ジェイコブス・ラダー』のリメイク。そのニュースを知った時点で、「大丈夫か…」と心の底から思ったそれ以降音沙汰がなく、いつの間にか公開され評判もそれほど耳にしなかった事を推して知るべしな内容でした。オリジナルに寄せた画(水を張ったバスタブに沈める、地下鉄のホームレス等)がありニヤける場面はありましたが今作のオチは、「はい、そうですか…」としか思えない凡庸なスリラーになっていました。オリジナルの設定を踏襲しても意味ないので、数多のリメイク作品は改変されて然るべきだとは思いますが、今作に関しては理に適った説明できるオチ見たくねー、ヒリヒリと切迫してもっと不条理に終わらせてくれーと思いました。

 

 

処刑山 ナチゾンビVSソビエトゾンビ

  • 2020.04.06 Monday
  • 00:00

 

ノルウェーの鬼才トミー・ウィルコラによるゾンビホラー「処刑山 デッド卍スノウ」の続編。

 

雪山でゾンビの大群に襲われ、仲間や恋人、さらに自分の右腕も失ったマーティン。奇跡的に一命を取り留めたものの、病院で目を覚ますとゾンビの腕が移植されていた。その腕はナチゾンビ軍団のヘルツォーク大佐のもので、マーティンはコントロールできず殺戮を繰り返してしまう。腕に宿るパワーを次第に使いこなすようになったマーティンは、アメリカの対ゾンビ部隊「ゾンビスクワッド」とともにナチゾンビ軍団に立ち向かう。

 

ヒューマントラストシネマ渋谷&シネ・リーブル梅田で開催の「未体験ゾーンの映画たち2020」上映作品。 (C) 映画.com

 

前作の日本公開が10年前。内容はほぼ忘れてしまいましたが、シリアスにもコメディにも振り切れていなかった半端さで、前評判の割にはあまりピンとこなかった覚えだけあるのですが、今作・・・おもしれーーー!

 

話は前作の直後から始まるのですが冒頭でスムーズなダイジェストが入るのでなんの問題もなかったですね。舞台は雪山から長閑な風景での市街戦に移ったので、めちゃくちゃにやるほど平地でなにやってんだこいつらという滑稽さに笑ってしまった。ホラーの定石崩して、子供、老人、身体障害者が容赦なくヒドい有様で死ぬ死ぬ。ノルウェーのユーモア〜。そして、車椅子のキャラクターの活躍が熱かった。ゾンビものでは定番のはみ出た腸や臓器のギミックも多彩で楽しかった!

 

 

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