マローボーン家の掟

  • 2019.06.06 Thursday
  • 12:35

 

「永遠のこどもたち」「インポッシブル」の脚本家セルヒオ・G・サンチェスが、同作の監督J・A・バヨナの製作総指揮の下、記念すべき監督デビューを飾ったサスペンス・ホラー。母を亡くし子どもたちだけになったマローボーン家の4兄妹を待ち受ける哀しくも恐ろしい運命をミステリアスな筆致で描き出す。主演は「わたしは生きていける」のジョージ・マッケイ、共演にアニャ・テイラー=ジョイ、ミア・ゴス、チャーリー・ヒートン。

 

1960年代末、アメリカ。母親ローズに連れられイギリスからメイン州の古い屋敷に引っ越してきた4人の子どもたち。悲惨な過去と決別し、新しい人生を歩み始めた矢先、ローズが病に倒れ、この世を去ってしまう。長男のジャックはいまわの際の母と交わした約束を胸に、妹と弟たちを守ると固く決意する。しかしそんな彼らの前に、忌まわしい過去の元凶である父親が姿を現わし、恐怖のどん底へと突き落とされる4兄妹だったが…。 (C) allcinema

 

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新しい地で生きていこうとするこの家族4人の結びつきと愛情に感情移入すればするほど、やりきれない結末の哀しさと美しさに涙がこみ上げる。家族写真せつねーーー涙。家族が移住先で怪奇現象に悩まされる事や、どんでん返しが待ち受けている叙述ものっぷりに、大好きで何度も観た某韓国ホラーを思い出しましたが、こちらもまた一捻り有る真相に驚きました。俺の勘の悪さは、叙述ものを楽しむのにかなり向いてるので助かります。名作『永遠のこどもたち』の脚本家が監督を務めたことも納得の美しくも切ない作品でした。

 

『キュア 〜禁断の隔離病棟〜』の時も思ったけど、眉なし美人ミア・ゴスの、作品をどんどん不穏な雰囲気に導く存在感凄い。

 

 

 

ぎゃーーーーー

 

 

 

パーフェクション

  • 2019.05.25 Saturday
  • 00:00

 

かつて将来を有望視されていた天才チェロ奏者が元恩師を訪ねるが、そこには別の才能豊かな愛弟子がいた…。二転三転する展開から目が離せない驚がくのスリラー。

 

Netflix配信

 

母親の介護のため音楽学校を去らざるを得なかった者。かたや指導者の寵愛を受け音楽の道へ進んでいる者。あり得たかもしれない未来を体現している者に対する、不幸なチェロ奏者の嫉妬と復讐の話ね、はい・・・と、思いきや違った。どんでん返しに次ぐどんでん返し。作中、ここから解説始まりますよ!という演出が入るのが少し洒落臭い感じはしましたが、ラストの強烈な皮肉の絵面が悪趣味で楽しかった。『ゲット・アウト』のアリソン・ウィリアムズが、今作のような役を演じているのも一興。


 

神と共に 第一章:罪と罰

  • 2019.05.24 Friday
  • 00:00

 

韓国の人気ウェブ漫画を2部作で実写映画化し、記録的大ヒットとなったスペクタクル・ファンタジー大作。本作はその前編。死者は49日間に7つの地獄を巡り、そのすべてで現世での罪と罰を問い直されるという死生観をベースに、火災現場で殉職した男が、3人の使者とともに繰り広げる過酷な地獄巡りの行方を壮大なスケールで描き出す。出演は3人の使者にハ・ジョンウ、チュ・ジフン、キム・ヒャンギ、殉職した消防士にチャ・テヒョン。監督は「国家代表!?」「ミスターGO!」のキム・ヨンファ。

 

火災現場で勇敢にも少女を救い出す一方、自らは殉職してしまった消防士のジャホン。まだ自分が死んだことすら理解できていない彼の前に、冥界からの使者カンニム、ヘウォンメク、ドクチュンが現われ、“人は亡者になると49日間のうちに7つの地獄で裁判を受けなくてはならない”というルールを説明する。その裁判すべてで無罪となった者だけが、現世に生まれ変わることができるという。そして3使者はそんなジャホンの地獄巡りに帯同し、彼の弁護と警護を務めるというのだった。やがて正義感にあふれた実直なジャホンの意外な過去が次々と明らかになる一方、下界にも飛び火した壮絶なバルトに巻き込まれてしまうジャホンだったが…。 (C) allcinema

 

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死後、地獄を巡り裁判を受けるという突飛なストーリーのSF裁判アクション(SF裁判アクション?)。少女を救い出すため殉職した消防士。ただただ実直な男かと思いきや、地獄を巡り裁判を受けていく中、明らかになっていく生い立ちを知り、その実直さを持つに至った経緯に涙。冥界の弁護士たちそれぞれが魅力的なのですが、中でも紅一点、キム・ヒャンギのコミカルさが、次第にシリアスになっていくストーリーに一服の清涼剤ともいえる花を添えていて良かった。

 

 

貧窮であるとか、聾唖の母親が居るとか、涙を引き出すには十分な設定が用意されていてずるいだろと思いつつ、まー家族愛に泣いてしまいましたね・・・本作は2部作として作られたうちの1作目だったので、来月公開になる2作目が楽しみですね。今回謎めいていた冥界の弁護士たちの背景も明らかになるんですかね?

 

ところで、消防士を演じたチャ・テヒョンが、俺が死ぬほどぼろぼろ泣いた『ハロー!?ゴースト』の主演だった事は、つい今しがた知りました。ついでに「チャ・テヒョン」で検索したら、"チャ・テヒョン、賭けゴルフ発覚ですべての番組から降板"という今年3月のニュース記事が出てきたのでウケました。地獄に落ちろ。

 

 

 

眠る村

  • 2019.05.11 Saturday
  • 13:50

 

昭和36年に三重と奈良にまたがる小さな村で起きた“名張毒ぶどう酒事件”。村の懇親会でぶどう酒を飲んだ女性5人が中毒死し、奥西勝が逮捕された。奥西は取り調べで犯行を自供するも、公判では“自白は強要されたもの”と、一転して無罪を主張。一審では無罪となるが、二審では逆転死刑判決となり、上告も棄却されて死刑が確定。奥西は獄中から再審を求め続けるも、平成27年10月、89歳で獄死する。本作は、映画「約束 名張毒ぶどう酒事件 死刑囚の生涯」「ふたりの死刑囚」をはじめ長年にわたってこの事件を追い続けてきた東海テレビが、今なお多くの謎が残る事件の真相に迫るとともに、頑なに再審を拒み続ける裁判所の姿勢を通して、再審をめぐる制度の問題点も明らかにしていくドキュメンタリー。ナレーションは「約束」で奥西勝を演じた仲代達矢が担当。 (C) allcinema

 

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ドキュメンタリーではありますが、醜悪なムラ社会の事実が次々と白日の下に晒されていくミステリーのような展開に目が離せなかった。事件から60年近く経ち当事者がどんどん亡くなっていく中、獄中死した奥西勝氏より再審請求を受け継いだ妹の、半ば呆れと嘆きが入り混じった「裁判長は私の死を望んでいるんや…」という言葉に深く落ち込んでしまう。時が経つにつれ進歩する科学的根拠を認めず、強要された自白を根拠に再審を棄却し続ける裁判長に人の心は無い。

 

 

アンダー・ザ・シルバーレイク

  • 2019.04.26 Friday
  • 00:00

 

前作「イット・フォローズ」で世界的に注目を集めた俊英デヴィッド・ロバート・ミッチェル監督が「沈黙 -サイレンス-」「ハクソー・リッジ」のアンドリュー・ガーフィールドを主演に迎えて贈るネオノワール・ミステリー。セレブやアーティストが暮らすロサンジェルスの“シルバーレイク”を舞台に、突然消えた美女の行方を追うオタク青年が、次々と現われる謎に挑んでいく中で、次第に街の背後にうごめく得体の知れない陰謀が浮かび上がってくるさまを、スタイリッシュかつ幻想的な筆致で描き出す。共演にライリー・キーオ、トファー・グレイス。

 

夢を抱いてシルバーレイクへとやって来たはずのオタク青年サム。仕事もなく、ついには家賃の滞納でアパートを追い出されようとしていた。そんな時、隣に越してきた美女サラに一目惚れするサム。どうにかデートの約束を取り付けるが、翌日訪ねてみるとサラの姿はなく、部屋はもぬけの殻。壁に奇妙な記号が書かれていることに気づいたサムは、彼女の失踪と関係あるに違いないと確信し、自らサラを探し出すべく謎の解明に乗り出すのだったが…。 (C) allcinema

 

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陰謀論に謎解き。全然わかんねー。ヒッチコックオマージュや、Smells Like Teen Spiritへの暴論は面白かった。

 

 

ボヘミアン・ラプソディ

  • 2019.04.17 Wednesday
  • 00:00

 

伝説のバンド“クイーン”の栄光と知られざる苦闘の物語を、リード・ヴォーカル、フレディ・マーキュリーの短くも壮絶な人生を軸に描き出した感動の音楽伝記映画。バンド・メンバー、ブライアン・メイとロジャー・テイラーの全面協力の下、バンドの誕生から、今なお語り継がれる“ライヴ・エイド”での奇跡の復活までが、全編を彩るクイーンの名曲の数々をバックに、自らのコンプレックスと格闘し続けたフレディ・マーキュリーの愛と孤独とともにドラマチックに描かれていく。主演はTV「MR. ROBOT/ミスター・ロボット」のラミ・マレック。共演にルーシー・ボーイントン、グウィリム・リー、ベン・ハーディ、ジョセフ・マッゼロ。監督は「X-MEN」シリーズのブライアン・シンガー。なお実際には、ブライアン・シンガー監督は撮影最終盤に降板しており、製作総指揮にクレジットされているデクスター・フレッチャーが後を引き継ぎ完成させた。

 

複雑な生い立ちや容姿へのコンプレックスを抱えた孤独な若者フレディ・マーキュリーは、ブライアン・メイ、ロジャー・テイラーたちと出会い、バンド“クイーン”を結成する。この個性的なメンバーの集まりは、互いに刺激し合うことで音楽的才能を開花させていき、常識にとらわれない革新的な名曲を次々に生み出していく。そしてついに、ロックとオペラを融合させた型破りな楽曲『ボヘミアン・ラプソディ』が完成する。しかし6分という当時としては異例の長さに、ラジオでかけられないとレコード会社の猛反発を受けるフレディたちだったが…。 (C) allcinema

 

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今までほぼクイーンを聴いたことないほど全く明るくなかったのですが、陳腐な感想になるけどラストのライヴ・エイドで泣いてしまいましたね…

 

また、オープンリールでのオーバーダブや、スタジオで様々なアイデアを試しながらレコーディングしているシーンは、そうそうレコーディングってこういう楽しいものだよなと、自分の過去に思いを馳せながら胸にくるものがあった。

 

今、VOXのアンプでめちゃくちゃギターを弾きたい気分になっております…

 

 

 

足跡はかき消して

  • 2019.04.03 Wednesday
  • 00:00

 

オレゴン州ポートランドの広大な都会の公園で理想的な生活を送る父親と13歳の娘。だが小さなミスで2人の生活は永遠に変わってしまうこととなる。

 

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始まりから終わりまでとても静かで、派手な事件が起こるわけでもなし。しかし、戦争によるPTSDで普通の暮らしができなくなってしまった退役軍人の父親にも、そんな父親を大切に思いつつも一般的な生活への憧憬を募らせていく娘にも大きな葛藤はあって、依存し合っていた二人が決めた最後の選択は、悲しいけれどお互いを認め合う優しさと温かさがあった。良い作品だとは思うけど本当に地味。

 

 

 

 

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